伊坂幸太郎 アヒルと鴨のコインロッカー
伊坂幸太郎さんはご存知でしょうか?
僕はそもそも読書は好きではなかったのですが、当時付き合ってた彼女(17歳ぐらいだったはず)が伊坂幸太郎の作品が好きで、僕に勧めてくれた本です。
今では伊坂幸太郎さんの結構な数の作品を読むようになりました。
この人の作品がなぜ面白いのかというと、
①伏線回収
②ユニークな文章
が魅力だと思います。
まず伏線回収ですが、さらっと書いてある、散りばめられた文章がラストのカギを握るヒントとなっています。 そして散りばめられた文章の点と点が繋がって、ラストのどんでん返しにビックリします。
次にユニークな文章ですが、幼稚な文章ではなく、ワードセンスを感じ『クスッ』と笑ってしまう文章という意味です。
そもそも文章を読むのが嫌いな僕なんですが、文章の流れがスムーズでさらさら読むことができるのが、伊坂さんの特徴かもしれません。
では、僕が伊坂さんの作品で最初に読んだアヒルと鴨のコインロッカーについて少し書いていこうと思います。
大学入学のため引っ越してきた椎名は、引っ越し先のアパートの隣人・河崎に「本屋で広辞苑を盗まないか」と誘われる。断りきれなかった椎名は本屋から広辞苑を奪う手伝いをさせられてしまう。
文章構成として、現在→2年前→現在→2年前と進んでいきます。広辞苑強奪の真意や河崎の正体について2年前と現在が多面的に関わり合い、点と点が繋がり、最後のどんでん返しに驚くこと間違いなし。
価格:648円 |