愛知の田舎からこんにちは!

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伊坂幸太郎 オーデュボンの祈り

 

 伊坂幸太郎さんの「オーデュボンの祈り」について紹介したいと思います。

 

この作品「オーデュボンの祈り」は伊坂さんのデビュー作品です。

この作品は次から次へと場面が変わり、多くの登場人物が出てきます。

 

とりあえず、登場人物の紹介をしたいと思います。

 

■登場人物

・伊藤...本作の主人公で元システムエンジニア。5年間勤めたソフトウェア会社を退職。コンビニ強盗をして捕まるが、パトカーから逃げ出したところを轟に萩島に連れてこられる。

 

・静香...伊藤より2歳年上の元恋人で城山から伊藤がコンビニ強盗をしたことを聞き、彼の行方を気にしている。

 

・城山...伊藤の中学時代の同級生で現在は警察官。コンビニ強盗をした伊藤を逮捕する。伊藤の元恋人の静香に目をつける。

 

・轟...島で唯一船を所有し、外に出られる人間。見た目が熊にそっくりらしい。色々となぞが多く、伊藤を萩島に連れてきた。

 

・日比野...伊藤に島を案内した男。適当で、人の話をあまり聞かない。

 

・園山...元画家で5年前に妻を殺害されてから気が狂い、反対のことしか話せないようになってしまった。また決まった時間に散歩することでも知られ、島民の時計代わりにもなっていた。

 

・伊藤の祖母...すでに他界しているが、度々回想で登場する。

 

・優午...この話の鍵を握る存在。喋るカカシで未来を予知できる。150年前から萩島を見守っている。

 

・曽根川...伊藤より3ヶ月前に島に来ていたもう一人の、島の来訪者。

 

・桜...拳銃を所持しており、萩島の法律で島で唯一殺人を許された男。詩をよく読んでいる。

 

・田中...優午と仲が良く。足が悪い。

 

・ウサギ...市場にいる女性。体重は300キロくらいあり、気が付いたら身動きがとれなくなり、それからは市場の自分の店で暮らすようになった。身の回りの世話は夫がしてくれる。

 

・若葉...10歳前後の少女。地べたに寝そべり、耳を当てて自分の心臓の音を聞くのが好き。

 

 

 

コンビニ強盗に失敗した伊藤はパトカーで連行されている最中に逃走。目覚めると、見知らぬ島にたどり着いていた。その島は荻島といって、江戸時代以来外界から150年間鎖国をしているという。外界からの人間が来たことはなく、3週間前に曽根川という男が連れてこられ、伊藤が2人目だという。

轟に島を案内するよう頼まれた、日比野に連れられた伊藤は色々な島民に出会う。伊藤が驚いたのは、喋るカカシの優午だった。優午は150年前から島を見守っている。優午は伊藤が島に来ることを予め知っており、未来を見通すことができた。

普段は未来のことを教えてくれない優午だが、伊藤自身が外観に帰ろうと思うまで帰らない方が良い、飛び降りそうな人がいたら助けなさい、元恋人である静香にハガキを出し続けなさい、自転車をこぎましょうなど、様々なアドバイスをくれます。

 

しかし伊藤が来た翌日、カカシの優午はバラバラにされ、頭を持ち去られて死んでいた。伊藤は「未来がわかる優午はなぜ自分の死を阻止できなかったか」という疑問を持つ。 住民から聞いた「この島には、大切なものが最初から欠けている」という謎の言い伝え。 優午の死と言い伝えの真相を追うことになり、島の人間に会い、話を聞き回ることになる。

真実がわかっていくとともに、伊藤を追いかけ招かれざる客が、萩島に訪れることになる。

 

書くのはここまでとします。。。

気になる方読んでみてください。読んで後悔はしません。

もちろんこの作品でもラストは、伊坂さんの伏線回収があるので見落とさないでいただきたいです。

 

 

 ちょっとした補足なのですが、伊坂さんの作品をたくさん読むにあたって、あれ?作品違うのに同じ名前だなって思うことがあります。

実は同じ人物なんです。これも伊坂さんの作品を読む楽しさになると思います。

あなたもぜひ!読んでみては?

 

 

 

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