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アニメ銀の匙Silver Spoonの一期をまとめて観た

 

休日は特に予定がなくてやることがなかったので、Huluでアニメの銀の匙の一期をまとめて観ました。

銀の匙とは、、、鋼の錬金術師で有名な荒川弘による週刊少年サンデー掲載の漫画作品が原作で、北海道の農業高等学校の大蝦夷農業高校(エゾノー)を舞台とした学園漫画です。

 

・ストーリー

札幌の私立中学に通っていた八軒 勇吾(はちけんゆうご)は受験に失敗して、学力競争と高圧的な父の数正から逃れるため、中学の恩師白石の薦めで寮制の大蝦夷農業高等学校(エゾノー)に進学するという所から、この物語は始まります。

 

 

 

最初は農業高校がどういうところかを説明してくれる描写が多く、寮生活や農業体験の実習は大変そうだけど、何となく新鮮で楽しそうという印象を持ちました。

主人公の八軒が中心になってピザを焼くという回があるのですが、みんなでワイワイやっていて青春ぽいな~と微笑ましく観ていました。

しかし授業の一環で、食肉用の子豚を育てるところから物語は一変します。八軒は8番目に産まれた気弱な子豚に自分を重ね合わせてしまう。

教師や同級生は、食用の豚はいずれ出荷をされてしまうので、名前を付けてしまうと愛着が沸き辛い思いをするので、名前は付けるべきではないと言われたが、その子豚に名前を付けてしまいます。

食肉用の豚のため、大きくなったら出荷され肉にされる運命なのですが、八軒はその豚を愛情を持って育ててしまいます。

 

夏休みにクラスメイト御影の実家の牛屋さんの家でアルバイトをするのですが、最初はミスなどをしたりするのですが、徐々にいろんなことを知り、農業・家畜などについての知識も知っていきます。

アルバイト終了間近に大きなミスをしてしまい、利益の大損害をしてしまったと落ち込み、給料はいらないと言ったのですが、「ミスは誰にでもある。気付かなかった祖父、父も悪い」「あなたにアルバイトをしてもらって助かった」と言われ給料を貰うのですが、その時に曾祖母の一言が僕には印象的でした。

「バカはろくでもないことに金を使う。
 賢い奴は自分の成長のために金を使う。
 男は男の価値は金の使いたかでわかるもんさ」

この言葉が夏休み明けの学校で八軒にある行動を起こさせます。

無事大きく成長したその豚がいよいよ出荷される時がきたのですが、その時に八軒が取った行動は意外なものでした。

詳しくは観てのお楽しみということでここでは書きませんが、豚を出荷せずに自分で育てるといった甘い展開というのはありませんでした。

この「銀の匙」という作品は、農業の現実や経済動物のシビアなところを偽りなく描いているので、シリアスなシーンはとことんシリアスに突き詰めています。授業の一環で家畜の息の根を止めるシーンなどがありました。

僕は普段口にしている肉はあくまで肉で、そこから元々の牛や豚などの姿を想像することはなかったのですが、肉=牛や豚などの動物という当たり前のことを改めて考えさせられました。

農業高校という知らない世界を覗けるのが新鮮で面白く、高校生ならではの青春模様もあり、ほんわかしたアニメだと思ったら、シリアスな部分もあるので、そのギャップというかメリハリがあるのがこの作品の魅力なのではないかなと思いました。

 

 

この作品は、食の有難さを改めて考えさせてくれます。

このアニメの一期は 2013年7月から9月まで放送されており、全11話です。

この原作はまだ完結しておらず、アニメも二期あるので時間がある時に観てみたいと思います。

銀の匙を気になった方はHuluにあるので、よかったら観てはいかがでしょうか?

 


銀の匙 Silver Spoon(14) (少年サンデーコミックス)